2018年1月15日月曜日
17年前、センター試験で大泣きした件
こんばんは、小田薫です。
今日は春のようなお天気の中、渋谷西武に作品を搬入してきました。
明日から展覧会が始まります。
もしご興味おありでしたら詳細ご覧くださいませ。
ARTS AFFAIR OF GEIDAI 130TH ANNIVERSARY 参加のお知らせ
http://odakaoru.blogspot.jp/2018/01/arts-affair-of-geidai-130th-anniversary.html
昨日、一昨日とセンター試験が行われましたね。
受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
私は3浪しているのでセンター試験を計4回受けたのですが、
2001年の最後の国語Ⅰの試験中に大泣きしたのを毎年思い出します。
出題されたのは江國香織さんの「デューク」。
新潮社刊『つめたいよるに』という短編集の1話目に
納められています。
試験後にすぐに買った単行本なので、ずいぶん紙が
色褪せてしまいました。
これは正直ヤバかったです。
年寄りと動物ネタに弱い私にとって、最悪の展開でした。
飼い犬が死んでしまったという冒頭から涙が溢れ出し、
最後には嗚咽を漏らすのを我慢するほど。
「主人公はこの時どのような気持ちだったでしょう?」
みたいな問題も、もはやどうでもいい。
むしろそんな野暮なこと聞いてくれるな!状態。
涙と鼻水は試験終了時間まで止まりませんでした。
センターの点数よりも実技の点数が大事とは知っていたものの
大号泣の私は合否の行方が不安で不安で堪りませんでした(笑)。
センター試験に合わせて『つめたいよるに』を引っ張り出しました。
通勤中に本を開いてみたけれど、1行目から涙が溢れて断念し
2話目から読みました。
が、…いかん!!
前よりも泣ける話が増えている!!
最後のセンター試験から17年、ずいぶん私も年を取って
涙もろくなっているようだということに気付きました。
でも、涙を流すとなんだかすっきりしますね。
人には例え何もなかったとしても「泣くべき時」というのは
あるのだと思います。
この本の中に「ねぎを刻む」というお話があるのですが、
自分のことのように思えます。
今年は過去の記憶や出来事についてもいろいろと書いていこうと
思っています。
お読みいただけましたら嬉しいです。