2011年7月20日水曜日

鉄を叩く


こんにちは。
小田薫です。

今回の台風はなかなか前に進んでくれませんね。
私は風と雨を警戒して、昨日から自宅で仕事をしています。


3か月も前の話になりますが、鍛冶Fuigoの平田淳さんから
誕生日プレゼントにこんなものをいただきました。


これ、なんだかわかりますか?
この真っ黒な塊、実は炭です。

石炭とコークスの間くらいのもので、
鉄を真っ赤にして叩くためのものです。


プレゼントということで、かわいくリボンを付けてくれました♪

これを3~4cm角の大きさに砕いてから炉の中で火を点けて、
鉄を赤めます。


私が使っている炉は、
おそらく昭和初期につくられた「吹子」というもの。
小さなブロアーが付いていて、
スイッチを入れると空気が出てきます。

買ったままでは空気の勢いが強すぎて火がうまく
点かなかったので、空気の量を調節できるように
改良しました。

手前についている「竹コプター」のようなレバーを前後させると、
火力を調節できます。


今は、8月19日からの日本橋蠣殻町にある
SAN-AI GALLERY+contemporary artでのグループ展に
参加する予定なので、そのために作品を制作しています。

画面左に写っている鉄の棒を叩いています。


その制作の合間に、釘を何本か作りました。

ガンガン叩いていると、金床がずれて台から落ちそうになって、
いつもヒヤリとします。


だので、釘を金床の周りに打ち込んで、動かないようにします。


今回作ったのは、この5本。

左側の釘はお花のようにしようと思ったのに、
レンコンみたいになってしまいました・・・。

思い通りにならないことは多いけれど、
やっぱり、鉄を叩くのは楽しいです!!