2010年1月5日火曜日

「旅の途中―水平線―」がWACOLOGYの年賀状に使われました!


こんにちは、小田薫です。


私の2006年の作品「旅の途中―水平線―」が、
2010年1月より始動するプロジェクト、WACOLOGY(ワコロジー)の
年賀状に使われました。

このプロジェクトは、日本のもの、こと研究所の木全惠美さん、
Gallery 工房親の馬場隆子さん、
ハル・カンパニーの大塚征侑さんの3人が推進委員を務めてらっしゃいます。

WACOLOGYとは〈和の生態学〉という意味を持つ造語です。
皆さんにもこのプロジェクトについて知っていただけるとうれしいので、
年賀状に載っている文章を引用してご紹介しようと思います。

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ワコロジー〈和の生態学〉の世界へようこそ

「和」がもたらす「心」のはたらきを深く学び研究しながら、
それを生活に楽しく生かしていく。
「和」がすこやかに育まれることを求め、「和」の生存の環境を整え、
「和」の技術を学び深め、さらにその美を昇華させながら
「和」を日本の国を越えた多くの人々にも愛されるよう、
できるだけの手立てを講じる。

それが和の生態学的試み「ワコロジー=和態学」です。

遥かなる古に全ユーラシアから日本にもたらされた膨大な「和」の文化の
因子は長い時の流れの中で、さまざまなカタチを生み出しながら変化し熟成し
日本固有の「和」の文化を作り上げてきました。
先人たちが丁寧に作り上げてくれた、これらのすばらしい「和」の文化を
私たちはもっと身近な生活の中に普通に取り入れるべきではないかと
考え始めています。

現代人は日常を営むために、すでにさまざまな応力に
取り囲まれながら生活をしているように思えます。
医療の世界でも「予病」が治療の大切なテーマになりつつあるのも
そのあらわれでしょうか。
「和らいだ心」が今、生活圏の中にとても求められているのです。
ちょっと前までは、日本人の誰もが普通に取り入れていた、愛すべき
「和の文化」をもう一度、私たちの生活の中に一つひとつ紡ぎあいながら
甦らせてみませんか。

私たちのカラダの芯では「和」のDNAがそんな生活を
待ち望んでいるはずです。


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WACOLOGYでは、
〈和のこころと技の道・総合研究と普及活動〉〈和の住空間の研究と創成〉
〈和の産地・素材・道具の研究と保全〉〈和の職人との連携〉
〈和のアーチストとの連携〉〈内外現代アーチストとの連携〉
〈食・医療・教育部門との連携〉〈産・学との連携〉
〈和の遺産の研究と保全〉を守備範囲とした活動が展開されます。


私も日本で昔から伝えられている技術を用いて制作を行う者として、
生活のなかで「和」というものを意識していこうと思います。

WACOLOGYのこれからの活動がとても楽しみです。